リーズナブルな価格帯で高品質な音響製品を提供するSOUNDPEATSから発売されている『Capsule3 Pro+』。
発売以降さまざまなYoutuberやブロガーから、圧倒的なコストパフォーマンスの高さが評価されている印象で非常に気になっていたのですが…
この度SOUNDPEATS様より商品提供をいただいたので、商品のご紹介と実際に使ってみた感想を書き留めていこうと思います。
こんな人におすすめの記事
- SOUNDPEATS Capsule3 Pro+が気になっている方
- LDAC対応やハイレゾワイヤレス認証って実際どうなの?を知りたい方
- 高音質のワイヤレスイヤホン欲しいけど高価だもんな…と思っている方
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+|外観・デザイン
パッケージ
本体(ケース)
イヤホン
同梱物
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+|仕様・特徴
商品スペック
メーカー | SOUNDPEATS |
---|---|
商品名 | Capsule Pro+ |
タイプ | ワイヤレス |
形式 | カナル型 |
対応コーデック | AAC、SBC、LDAC |
最大持続時間 | 単体:6.5時間(※60%音量時) 本体:43時間(※60%音量時) |
重量 | 単体:5g 本体:48g |
サイズ | 単体:34×22×26mm 本体:50×67×26mm |
充電時間 | 単体:1.5時間 本体:2時間 |
充電コネクタ | USB Type-C |
防水性能 | IPX4 |
受賞実績 | VGP 2024 SUMMER 金賞 VGP 2024 SUMMER コスパ大賞 |
強み・ポイント | ・マルチポイント接続可(Bluetoothで2台でデバイスを設定し自動で切り替える機能) ・MEMSドライバー搭載 ・12mmダイナミック型ドライバー搭載 ・XAA-2000 AptosパワーアンプIC内蔵(MEMSドライバーの音質を出力するための専用アンプIC) ・Adaptive ANC(状況に応じて自動調整する適応型ノイキャン、最大-45dB低減) ・外音取り込み(パススルー)モード対応 ・専用アプリあり(PeatsAudio) ・LDAC対応 ・ハイレゾワイヤレス認証 |
“高音域MEMSドライバー”と”中低音域ダイナミックドライバー”のハイブリッド構成による広い音域表現
- 高音域の細やかなニュアンス表現に優れたMEMSドライバー
- 中低音域の自然な音の広がりに優れた12mmダイナミックドライバー
この2つのドライバーを兼ね備えていることで、高音質と広い音域再現、高音域から中低音域までバランスのとれたサウンドを実現しています。
MEMSドライバーは、米xMEMS Labs社製の「Cowell」、そしてその専用パワーアンプIC「XAA-2000 Aptos」で駆動することで、従来の技術では難しかった繊細かつ音像表現を可能としています。
『LDAC対応 & ハイレゾワイヤレス認証』から示される保証された音質
『LDAC対応』と『ハイレゾワイヤレス認証』の詳細については以下の通りです。事実として高音質であることが保証されているように考えられます。
『LDAC対応』とは?
LDACという高音質なBluetoothオーディオコーデック(Bluetooth接続で音声データを圧縮・伝送・伝送先で解凍する方式)に対応していることを指します。
LDACは、Bluetoothの転送可能なデータ量が多い(他のコーデックの3倍以上)ので、音の解像度が高くなり、ハイレゾ音源の細かなニュアンスを再現することができます。
『ハイレゾワイヤレス認証』とは?
Bluetoothでハイレゾオーディオを再生するために必要な規格の一つで、日本オーディオ協会が定めた複数の条件を満たす商品に提供される認証です。
この認証を受けた機器は「ハイレゾ音源に相当する音質」をワイヤレスでも体験できることを意味します。
AIアダプティブノイキャンと外音取り込み(パススルー)スイッチングによるストレスフリーなリスニング体験
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+は、高いリスニング体験、音質と快適さを両立させるための以下の機能を備えています。
- 最大45dBのノイズを低減し、状況に応じてノイキャンを調整する「Adaptive ANC」
- 周囲の音を取り込む「外音取り込み(パススルー)モード」
Adaptive ANC(適応型アクティブノイズキャンセリング)で周囲のノイズをカット
Capsule3 Pro+は、ハイブリッド方式のアクティブノイズキャンセリング(ANC)を採用されています。
左右にそれぞれ2つずつ、ノイキャン用のマイクが搭載されており、周囲の音を精確にキャッチします。
これにより最大45dBのノイズ低減を実現し、周囲の環境や装着状態に応じてノイズキャンセリング効果を自動的に調整します。
電車やバスの中など、雑音が多い環境でも音楽に没頭して楽しむことができます。
外音取り込み(パススルー)モードでの柔軟性
一方、パススルー(外音取り込み)モードに切り替えれば、イヤホンを外さずに周囲の音を聞き取れるため、特に公共交通機関を利用する際や、急な会話にも対応できます。
音楽を楽しみながらも、必要な情報を逃さずに受け取れることで、日常生活の中でのストレスを軽減します。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+|レビュー・使用感
Capsule3 Pro+を実際に数日間使ってみた感想をまとめました。
各音域帯の音が分離されクリアに聴こえる
空間表現というのか、臨場感というのか、複数の楽器の音や音源が重なっていても、それぞれの音が独立した音として聴きとりやすく、音の深さや細やかなニュアンスを感じられるような気がします。
特に高音域帯のMEMSドライバーについては、クラシックやジャズ、あとは臨場感が求められる映画のBGMなどを聴くと、顕著にボーカルの明るさやシンバルの音など、ディテールが感じられ楽しむことができます。
「高音域・中低音域それぞれのドライバーをハイブリッド搭載していることによる効能はこれだ!」というのをちゃんと耳で実感することができました。
マルチポイント接続がありがたい
Capsule3 Pro+に対して、Bluetoothで2台の親機を同時接続できる「マルチポイント接続」。
専用アプリ『PeatsAudio』で設定をONに切り替えることで利用できるのですが、私がSOUNDPEATS製品初心者だったため、使い初めてしばらく経ってからこの機能に気付きました…
通勤時など移動中はスマホで音楽を聴き、仕事のミーティングやプライベートの作業時はPCに向き合って音声を聴くことが多いので、スマホとPCと両方をCapsule3 Pro+に接続して利用していました。
マルチポイント接続をONに設定してからは、音の発信源を検知しシームレスに切り替えてくれるので、接続を自分で切り替える煩わしさがなくなり非常に使い勝手が高まりました。
SOUNDPEATS製品だとCapsule3 Pro+よりローコストのラインナップ(Air5など)からマルチポイント接続が搭載されているようで、消費者に寄り添った商品設計をされていることを感じました。
バッテリーの持ちが長い
試しに、週5日×往復約2時間の通勤時間と、オンラインミーティングで数時間、合計約20時間を1度のフル充電で使ってみたのですが、全く残量不足の懸念を感じられませんでした。
製品のホームページにも、「イヤホン単体約6.5時間(ANCとAAC有効時約5時間)、ケースと併用すれば最大43時間のパワフルなバッテリー」と書かれていますが、まさにその通り。使ってみて本当にパワフルさを実感することができました。
普通に使う分には充電すれば良い話ですが、旅行中や仕事の繁忙期など充電を忘れがちな時でも、残量に余裕があるというのはストレスなく使えそうですね。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+|他のイヤホンとの比較
今回は、SOUNDPEATS Capsule3 Pro+と以下2台を比較します。
- Apple AirPods Pro(第1世代)
- JBL TOUR PRO 2
比較表
特徴 / モデル | SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ | Apple AirPods Pro (第1世代) | JBL TOUR PRO 2 |
---|---|---|---|
価格帯 | 約13,000円前後 | 約20,000円〜30,000円 | 約20,000円〜30,000円 |
重量 | イヤホン:5g ケース込み:48g | イヤホン:5.4g ケース込み:56.4g | イヤホン:6.5g ケース込み:86g |
サイズ | イヤホン:約33.57×21.53×25.61mm ケース込み:約67.31×50.07×25.9mm | イヤホン:約30.9×21.8×24.0mm ケース込み:約60.6×45.2×21.7mm | イヤホン:約35×25×21mm ケース込み:約70×50×27mm |
アクティブノイズキャンセリング (ANC) | 適応型ANC (最大45dB低減) | 標準ANC | 適応型ANC |
外音取り込み (パススルー) | ○ | ○ | ○ |
マルチポイント接続 (Bluetooth機器2台をシームレス切替) | ○ | × (Appleデバイス間をシームレスに切り替えるオートスイッチング機能のみ搭載) | ○ |
バッテリー持続時間 (ANCオフ) | イヤホン単体:約6.5時間 ケース込み:最大43時間 | イヤホン単体:約5時間 ケース込み:24時間以上 | イヤホン単体:約10時間 ケース込み:最大40時間 |
専用アプリ | PEATS Audioアプリ | iOSデバイス設定内で調整 | JBL Headphonesアプリ |
音質特性 | 明瞭な中高音域と重厚な低音 | フラットでナチュラルな音質 | 低音が豊かで広がりのある音場 |
ドライバー構成 | ハイブリッド構成 (12mmダイナミック + MEMSドライバー) | カスタムハイ振幅ドライバー | 10mm ダイナミックドライバー |
LDAC対応 | ○ | × | × |
ハイレゾワイヤレス認証 | ○ | × | × |
充電ケースの特徴 | -(特に無し) | ワイヤレス充電対応 | タッチスクリーン付き |
重量比較
この3商品の中ではイヤホン単体でも、ケース込みでもSOUNDPEATS Capsule3 Pro+が最も軽量であることは言えそうです。
音質比較
中高音域はクリアという意味では、「Apple AirPods Pro」と「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」が類似している印象。
低音は「JBL TOUR PRO 2」が強く聴こえ、次点で「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」が豊かに聴こえる様に感じました。
ただ、低音が強いと長時間のリスニングには向いていなさそうだな、とも感じました。
トータルして音質という意味だと、
- 低音に強く臨場感が高いのは、JBL TOUR PRO 2
- 中高音域に強くボーカルと楽器の音が自然に聴こえ、長時間聴けそうなのはApple AirPods Pro
- そのちょうど中間の良いバランスが取られているのがSOUNDPEATS Capsule3 Pro+
という印象でした。
素人耳であることと、好みの問題もありあそうですが、ご参考まで。
比較まとめ
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の特徴としては、
- リーズナブルな価格帯
- 軽量
- バランスの取れた音質
が挙げられます。
他にも、ハイブリッドドライバー、LDAC対応、ハイレゾワイヤレス認証は他2モデルにはない特徴だったり、ケース込みの充電時間が長いこともなども特徴です。
他2モデルと金額差分がありますが全くもって遜色のない性能・機能性重視のモデルだと感じました。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+|メリット・デメリット
コスパが非常に高いCapsule3 Pro+ですが、改めて良い点と気になる点を整理してみましょう。
Capsule3 Pro+の良い点
- 臨場感のある高音質なサウンドが楽しめる
- 2つの音域帯のドライバーのハイブリッドにより実現している高音質
- MEMSドライバーの性能を最大限に発揮する専用パワーアンプICの内蔵
- ストレスフリーなリスニング体験ができる
- シーンに合わせて使い分けられるAdaptive ANCと外音取り込みモード
- 接続デバイス切り替えの煩わしさを解消するマルチポイント接続
- 充電の煩わしさの低減する最大43時間の音楽再生ができるパワフルバッテリー
- それでもってリーズナブルでコスパが高い
Capsule3 Pro+の気になる点
コストを考えると性能に対して気になる点は特にないのですが、強いて言うなら、マルチポイント接続の設定はデフォルトでONで良いと思いました。
ペアリングするデバイスにもよると思いますが、マルチポイント接続がOFFの状態だと、以下のようなことが発生するようです。
- 新規デバイスをペアリングする時、既存の接続済みのデバイスをOFFに切り替えないとペアリングされない
- ペアリングが完了すると、同時に2台が接続されている状態にもできる(実際はそうなっているようにデバイス上で見えているだけかも)が、片方の接続を解除し1台が接続されている状態にしないと音声が聴こえない
マルチポイント接続の機能があること、機能がデフォルトでOFFになっていることに気づくのが遅く煩わしさを感じたので、気になったのはその点くらいかなと思います。
コストを加味しない評価をする(2万円以上のハイエンドイヤホンなどと比較する)なら、例えば音質で劣る部分があるということなどあると思いますが、コスパの観点で考えると、不足する点はないだろうと感じたのが正直な感想です。
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SOUNDPEATS Capsule3 Pro+|まとめ
総じてコスパが良い
実際に自分で使ってみて、Youtuberやブロガーが表現している「コスパが良い」ということを身を持って実感できた感覚です。
音の良さ、体験の良さ、そしてその絶妙なバランスを取って、この価格帯で商品に落とし込めている点に企業努力が感じられるイヤホンでした。
こんな人におすすめ
- 高音質のイヤホンが欲しいけど、予算が1.5万円程度しか確保できない人
- LDACやハイレゾワイヤレス認証など、箔が付いたイヤホンが気になっている人
- ハイエンドイヤホンを所持していて、シーンを分けて使うためのサブイヤホンが欲しい人
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